裏切りのリンゴ飴

  02, 2012 23:59
お祭りでカタヌキを楽しみ、帰りにリンゴアメを買う。

リンゴアメは、以前、好き過ぎて酉の市で最終日に3つ買ってゆっくり食べようとしたのだが、
アメは溶けるは、リンゴはしわしわだわで当日に食べるのが一番と身をもって知ったため、
帰りに1つ買って、帰りながら食べる、これがベストと把握している。


その日選んだのは、ミッキーリンゴ。
小さいリンゴに、丸い耳がついている。300円。

「耳の部分は何ですか?」と聞く。

当然、ブドウではないだろう。
もし顔がリンゴで耳がブドウだったら
ミニリンゴ飴+ブドウ飴で500円は超えなければいけない。

「飴だよ。」

えっ飴?!

それって超うれしい!!!

だって、リンゴアメの飴って、他にはない味で、
飴文化のないあたしが唯一好きな飴なのだ。

普段からのど飴でさえ、舐めないあたしが、
飴でテンション上がるなんで自分でもびっくり。

あのリンゴアメの赤いアメがカタマリになってるなんて・・・ドキドキ。
これください!!!!

帰り道、同じミッキーアメを持っている子供がいたので、
ちょっと近づいて温かい目で見るなどの母親ごっこをしていたら
「僕も同じやつ買ったよ」と話しかけられた。

「そうだね!でも、このアメを買ったことに対する喜びの大きさはあたしの方が上だよ。」
と言いたい気持ちはぐっとこらえた。

「そうだね!」とだけ言って「バイバーイ」と手を振ったが、
もう子供は振り返りもしなかった。

ふっ。
あなたのリンゴアメとあたしのリンゴアメはねぇ、ちょっと違うのよ!
吟味して、普通のリンゴアメでなく、途中で見かけたあのミッキーアメが買いたい!と
あとは帰るだけなのに、ムダにお祭り会場をもう一周して探したくらいなのよ!気合が違うの!

子供の背中に熱視線を送り、「バイバーイ」の恨みを晴らす。


さ、電車に乗ろう。
電車の中でリンゴアメをふふふ~ん。

しかしふふふ~ん30秒後。

なんか・・・すっぱい。

リンゴアメの赤いアメを舐めたらすぐ下に違う味の飴が・・・。

みかん味のような・・・すっぱい飴。

中身が飴って・・・こういうこと・・・ですか。

ひどい裏切りだ。

未体験ゾーンへの期待感が高かったが故に、前人未到のがっかり感。

本当にひどい裏切りだ。

・・・あの子供はこの飴をどう思って食べただろうか。
あたしよりもおいしく食べただろうか。

あたしよりもというか、あたしは飴は結局食べれなかったが。
飴よすまん。

そして子供よ、喜びはあたしのほうが上だなんて思ってごめん。
あたしはいま、かつて味わったこともないほどのがっかり感を味わってるよ。


あの赤い飴はどうしてあんなにおいしいのだろうか。

でもすぐ溶けるところを見ると、レギュラー商品化は難しいだろう。

これからも、お祭りではリンゴアメを買い続ける。
中身が飴でないことを確認しながら。


もうすぐ酉の市だ。

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