演劇+リアル=ファンタジー

  24, 2010 23:57
どんなにリアルにお芝居をしても、
設定を細かくしても
役に入り込んでも

それはファンタジーだとあたしは思ってる。

というか
そう思って観てもらいたいという希望だろうか。


たとえば今回の「墨を塗りつつ」は戦争直後のお話だったが、
家人は和装で、女中たちはもんぺ姿だった。

戦時下では身分に関係なくもんぺの着用が絶対だったという話もあるが、
もんぺなんて着たことなかったよ、と取材に応えてくれたおばあさんもいて、
芝居を作るわたしたちとしては、
実際のところどうだったかはそれほど問題ではなくて
より効果的なほうを選ぶ。

あたしは脚本家でも演出家でもないので
あたしが選んだというわけではないのだが、
そういった「本当はこうだったはずなのになぁ」といった想いが
芝居を観るのに邪魔をさせてしまったのならば
その姿に説得力を持たすことができなかった、と・・
役者として反省するしかない・・・のだが・・・・・。

本当の戦争直後の姿が本当に必要なのか
そして仮に本当の姿を再現できたとしても、見た人に伝わるのか。
ドキュメンタリーじゃないのだ。

だからもちろん家人も全員もんぺ姿でも間違いではなかった。
もんぺのままで繭美も真澄も存在感を出す演技、、それもやりがいありそうだしっ!

どっちも真実だと思うしどっちでもいいのだから、
もうそれはこの世界、どっちのほうが好き?ってことになるのだ。

今回の公演に限ったことではなく、
だいたいのお芝居って、

日本に似た違う世界と思って見てもらえたら楽です(笑)

みたいな。
でも違和感ってのは感じようとして感じるものではないので、
違和感を感じてしまった人を責めるつもりは毛頭なく。
やはりどれだけ多くの人に、違和感を感じさせずにファンタジーを演じるか。

ねぇ。

出来事への違和感は大体意図的だが、
背景などへの違和感はなるだけなくしたいところ。


少しでも多くの人に、
せっかくお芝居を観たなら、
お芝居を楽しんでもらいたい。
正直な話。

なのであたしが今できる努力が、
こういう話をしてみること、だったという。


説得力持たせられるように私たちもがんばる!
でも
ファンタジーと思って観てみて(笑)

という、、、(笑)ありきの話。


ハッ!

ギリギリまでリアルに作り過ぎるのも
もしかしたらいけなかったのかも・・・・・

うーん、演劇って・・・・・・さじ加減難しい!

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